ポリオ撲滅

20年間にわたる努力が実り、ロータリーと協同団体は、ポリオの撲滅にあと一歩というところまでたどり着きました。しかし、完全な撲滅を果たすには、今、すべての力を振り絞らなければなりません。私たちは、歴史的な機会を迎えているのです。
ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団から授与された3億5,500万ドルのチャレンジ補助金に上乗せする2億ドルを集めるために、ロータリーへのご寄付にご協力ください。開発途上国には、ポリオの感染によっていまだ身体の麻痺に冒され、将来の希望を見出すことのできない子供たちと、その苦境に直面する家族がいます。
ゲイツ財団の補助金とロータリーの募金によってもたらされる5億5,500万ドルは、このような国々における予防接種の支援に直接、投入されることになります。
世界のどこかでポリオに脅かされている子供が一人でもいる限り、世界中の子供たちが同じ脅威にさらされていることになります。リスクはきわめて高いと言わざるを得ません。isu22

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ポリオとは

 ポリオ(脊髄性小児麻痺)は身体麻痺の後遺症をもたらし、時として命さえも奪う伝染病です。アジアやアフリ  カ、中東の国々では今なお、主に5歳未満の幼児がこの病に冒されています。
ポリオは身体を麻痺させ、時には死に至らしめることもあります。治療法のないポリオに対する最善の対策は予防です。わずか米貨60セントのワクチンで、一人の子供を、身体の自由を奪うこの疾病から一生守ることができるのです。
ポリオ感染後、数時間のうちに麻痺症状を引き起こすケースもありますが、後遺症による麻痺障害を治療で治すことはほとんど不可能です。
最も深刻な症状では、ポリオウィルスが脳幹の運動ニューロンを侵し、呼吸困難や死亡に至るケースさえあります。
過去には、ポリオは、身体障害の最大の原因となっています。
ポリオが撲滅されなければ、世界中の人々はこの病の脅威に怯えながら暮らし続けることになります。 世界が50億米ドルを投資したこの撲滅活動が成功しなければ、今後40年間に1,000万人以上の子供が身体障害を患うことになると推測されています。

ポリオと世界的な撲滅活動におけるロータリーの役割の歴史 
1350 BCE
エジプトのヒエログラフに最初のポリオの記録が残される。
1954年
ジョナス・ソーク博士により、不活性ポリオ・ワクチンが初めて発表される。
1961年
アルベルト・サビン博士の経口ポリオ・ワクチンの使用が認可される。
1979年
 国際ロータリーとフィリピン政府が共同で、フィリピンの6百万人の子供にポリオの予防接種を行う5カ年活動    を開始する。
1985年
国際ロータリーが、公共保健推進計画の民間部門支援としては世界初、しかも最大規模となる「ポリオ・プラ ス」を開始し、1億2,000万米ドルの寄付を誓約する。
1988年
それから3年以内に、ロータリアンは当初の寄付目標を2倍も上回る2億4,700万米ドルをポリオ撲滅に寄付す る。
ロータリーの活動が一部きっかけとなり、世界保健総会が2000年までにポリオを撲滅するという決議を採択 し、世界ポリオ撲滅推進計画の発足への道を開く。世界ポリオ撲滅推進計画は、国際ロータリー、世界保健機関(WHO)、ユニセフ、米国疾病予防センター(CDC)が主導団体となって推し進めている。
1994年
西半球がポリオ無発生地域と宣言される。
1995年
中国とインドにおいて、わずか1週間で1億6,500万人の子供に予防接種が行われる。
1996年
ポリオのない国として宣言された国の数が150カ国となる。ポリオ発生件数は、1988年と比べて85パーセント減少。
2000年
西太平洋地域がポリオ無発生地域と宣言される。
2002年
ヨーロッパ地域がポリオ無発生地域として宣言される。
2004年
西アフリカと中央アフリカの23カ国において8,000万人の子供を対象とした一斉全国予防接種日が行われ、アフリカ大陸における一斉予防接種活動としては最大規模のものとなる。
2006年
歴史上、ポリオ常在国の数が最少を記録する(4カ国)。
今後

ポリオはこれからどうなっていくのでしょうか。ポリオ撲滅の日はいつやって来るのでしょうか。ロータリーの最優先目標は、この撲滅を完遂することです。

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